経営に感情はいらない

マクドナルドから学ぶ作業改革のやり方。

どうもこんにちは、野口です。

今日は作業改革について、ご説明します。
多くの企業が作業改革!働き方改善!などの目標を立てておられますが
これ!と言った成果を出せていないのが、現状です。
正直「働き方改革」とか言っていますが、今の状態だと絶対に、改革なんてできません。

まいどの事なのですが
大なり小なり<GOL>を確立できていないのであれば、企業は絶対に狙った改革はできません。ずーっと何かを変え続けて、たまたま当たるラッキーパンチを待つしか方法は無いのです。

例えば
・作業改善なのか?作業改革なのか?作業転換なのか?
全て打つ手が違う訳ですが、多くの企業は
作業改革だ!と言いながら改善作業しているです。
言ってる事と、やってる事は無茶苦茶です。
これを理解しない限り、狙った改革はできません。

なぜ?改善できないのか?

先ほども書きましたが<GOL>Greater or lessが企業にない事がまず第一の原因です。これは、私が言っているだけなので、階層別の意味会いで取って頂けたら解りやすいと思います。

例えば
「職務」>「作業」>「動作」のような事です。
職務は、作業の集まりであり、作業は動作の集まり!という概念です。

例えを出しましょう
マクドナルドの職務とは何か?
それはハンバーガーを作って販売し利益を上げる事なのですが
その一言は下記の様な作業の集まりなのです。
「管理作業」「運営作業」などに分掌されます。
更に、枝分かれし「管理作業」とは、仕入れ管理や、スケジュール管理など沢山の項目に分かれていきます。
今回は解りやすく「運営作業」の中のオペレーションのみに焦点を合わせていきます。
マクドナルドのオペレーションには下記のようなポジションが存在します。

「キャッシャー(お会計する人)」「ドライブスルー」「カウンター」「厨房(グリル)」「厨房(フライヤー)」「厨房(ポテト)」「厨房(イニシ)」「厨房(アッセン)」など様々です。

この一つ一つの「作業」が「動作」の連続から成り立っているのです。

例えば「厨房(ポテト)作業」ってのは、

・冷凍しているポテトをバケットに入れる動作
・バケットを油に入れる動作
・揚がったポテトを上げる動作
・ポテトに塩を振る動作
・ポテトを詰める動作
・清掃する動作

この動作の連続が「マクドナルドの厨房ポテト作業」な訳です。
この階層を頭に入れた状態で話がそれます。
次に改革についてご説明します。

改革とは何か?

そもそも、なんで改革出来ないのか?それは、あなたが改革を知らないからです。改革と言いながら改善していませんか?実は、ほとんどの企業は改善しかしていないのです。まずは言葉の意味を知りましょう。

・改善(Improvement)インプルーメント

改善(かいぜん)とは、より好ましい・望ましいものへ改めること、および、そのための創意工夫の取組み。

・改革(innovation)イノベーション

改革(かいかく)とは、ある対象を改め、変化させること。

・転換(conversion)コンベーション

転換(てんかん)とは、別の異なるものに変えること。向きを変えること。また、変わること。

言葉が違えば打つ手が変わる。この事を十分に覚えておいて下さい。
企業経営には必ず必要なスキルです。

それでは、先ほどのマクドナルドに話を戻しましょう。

問題点は何か?改善と改革の解りやすい違い。

マクドナルドポテト作業改革を見てみましょう。
マクドナルドには、1つの問題がありました。
お店によってポテトの塩加減が違う!という問題です。

マクドナルドはこの問題をまずは改善しました。
ポテトの塩味を全国統一する為に、塩の缶を何回振るのかルールを決めたのです。

その方法はM+1と言われ、3回振りましょうね!というモノでした。
しかし、これだけでは統一されませんでした。なぜなら、Mの字が大きかったり小さかったり、早かったり、遅かったりで、オペレーターによってバラつきが出たのです。

ここで、マクドナルドは「改革」に乗り出したのです。

マクドナルドが導入したのは、誰がやっても同じ量しか出ない、塩缶の導入です。これで、マクドナルドは全国同じ塩加減を再現する事が出来た訳です。

これこそ、作業改革な訳です。

作業改善との違いが分かりますか?
作業改善では、ルールを作りより良くしようとした訳です。
しかし改革は、誰がやっても同じ結果になる方法を導入した訳です。

これが、改善と改革の違いです。

例えばもう一つの改革の方法を提示するのであれば
現実的ではないですが、塩味が付いた状態のポテトを揚げる!という改革方法もありますよね。※油の劣化原因になるので絶対にありえませんが。
これでも、全国のポテトの味を統一する事が可能です。

改革とは「作業」「動作」の関わりを把握し「問題点」が理解できていないと、改革出来ないのです。

例題1掃除偏

それでは、あなたも一緒に作業改革をしてみましょう。

問題

あなたはパスタ屋です。
毎回、作業場が汚れてしまいます。掃除をさせてもムラがあります。
どうすれば清掃作業改革出来るでしょうか?

ここで作業改善をする場合にやってしまうのが、掃除意識の改善と、ルールの追加などです。厨房が汚れてるから掃除しましょう!となる訳です。
進んでやってくれないから、1日1回やりましょう!ってなる訳です。

しかし、これでは、いつまでたっても、改革はできません。

次に陥る罠は「道具」の追加です。
今まで、モップでやっていたのを高性能掃除機でやりましょう。
これも、立派な作業改革です。しかし、これだけでは
改革した事にはなりません。なぜなら
掃除機を使った所でオペレーターによってムラが出てしまう事は間違いないからです。

もっと詰めていきましょう。
今回の問題点は何でしたか?
「作業場が汚れてしまう事ですよね?」

私ならそんなチープな改革はしません。
改革とは変える事なんです。
作業場を汚さない為の作業改革。

私なら厨房を無くします。

今回の問題点は、作業場を汚さない!というのがキーポイントになるんです。その場で調理を続けていたらいつまでたっても、汚れる訳です。
厨房さえ無くせば、汚れる要因はグンと抑えられます。
これこそ、作業改革です。
また、もっと言うのであれば
コンビニだってパスタを提供しているのに
全く汚れていない訳です。

大袈裟ですが、パスタ屋でもコンビニのような形態にしよう!ってなった場合は、これは「改革」では無く、「転換」な訳です。


先ほどのマクドナルドの塩缶と何が違うのか?

それは、解決すべき問題点の階層深さです。

マクドナルドの塩缶は最終階層動作に問題点があった訳です。
ポテト作業の中の塩を振る動作が統一出来ない!って所です。
だから、塩缶で統一できたのだから、解決!で良かったのです。
しかし、今回の清掃作業の場合、要因を深堀していくと
そもそも、汚さない!という要因がもっと下の階層に出てくる訳です。

もちろん、高性能自動清掃ロボットの導入なら、改革として認めますが
モップを掃除機に変えたくらいで、改革とはいえません。

このように、改善、改革すべき事は何の為に実行されるのか?
問題の根源とは何なのか?などを追及しない限り的確な、改革は出来ない訳です。

改革のポイント

ここまで読んできて、不思議に思った事はありませんか?

実はこれ、全て経営側の仕事なんです。
だって、作業員や職員は何も出来ない訳ですから、

昨日までは、こっちのモップだったけど、こっちの掃除機でお願いね。
昨日までは、こっちの塩缶だったけど、こっちの塩缶でお願いね。

この改革のどこに、社員の意思が反映されていますか?
実は一切、社員の意思などは含まれていないのです。

全て社長や経営人の仕事な訳です。
なのに!
改善や改革を社員に考えさせるアンポンタンな会社もあるくらいです。
しかも、改善も改革の意味も解らない人たちが、好き勝手やるので
何にも改善も改革も出来ないまま、終わってしまう訳です。

最後に

結構難しい話です。
特に、作業階層や動作階層を作る事ができても
問題階層を作るには、経験もスキルも必要です。

でも、問題階層を理解するうえで、作業や動作の階層をしっかり準備しておかないと、何も解決できません。
「改善」「改革」「転換」とは準備した者だけに見える突破口です。

是非チャレンジして下さい。

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